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デジタル業界の未来と
コンテンツマーケティングの重要性

vol.01
福田淳 Fukuda Atsushi

PROFILE
福田淳 Fukuda Atsushi
大阪府生まれの実業家。
1988年3月 日本大学芸術学部卒。
ソニー・デジタルエンタテインメント社長。
映画配給会社東北新社を経て、1998年よりソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントでスカパー!衛星放送「アニマックス」など多数のニューメディア立上げに関わり、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント、バイス・プレジデントを経て現職。

「meats」の記念すべき第1回目のゲストは、ウォーターデザイン 坂井直樹氏が顧問を務める、株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント 代表取締役の福田淳さん。衛生チャンネル「アニマックス」など多くのメディア立ち上げに関わり、「おでんくん」や「The World of GOLDEN EGGS」などキャラクターライセンスの分野で活躍されてきた人物。現在は、「LINEスタンプ」などでも、キャラクターライセンス事業を展開する彼に、今後のIT業界についていろいろお話していただきました。

ユーザーの行動を見れば、
スマホファーストになる

今日は、皆さんから聞いてみたいお題をいただいているわけですが、まずは、「PCとスマホの今後の関係」についてですね。まず、スマホって何だ?ということを調べてみると、今や1兆円稼ぐメディアになっています。市場としてはラジオや新聞、雑誌は抜いている。スマホ市場の中で5600億円はソーシャルゲームのマーケットだという背景はありますが、1兆円を稼いでいると考えると、そのポテンシャルは高いでしょう。
結局のところ、スマホファーストだろうと思うんです。例えばクライアントさんに、レスポンシブなデザインでPCサイトを作りたいと頼まれた時には、「まだ、PCを主軸にして考えるんですか?」とつぶやいてもらえればと(笑)。極端な話をすれば、PCサイトは作らなくていいと思っています。
今のユーザーは、これいいよ!いいよ!と押し付けるようなものでは響かない。専門ライターの方に、いいこと悪いこと全部書いてくださいと伝えて、ちょっとだけネガティブな情報を伝えることで、ユーザーの“買う”につながるわけです。親近感を作ることが大事なのです。

先日、グノシーのCEO福島さんに聞いたのは、「広告」って付いている記事の方が、トラフィックが高いということです。ユーザーは企業の裏側がわかった状態で情報を知りたいという傾向が出ている。なので、広告とわかっているんだけど、おもしろい仕掛けがある。プロがちゃんと仕込んでWEBの世界になじませたものを作ることが大切なのかなと。
今は、ユーザーが本当に思っていることをうまく横に伝えることができた時に、モノを買うことにつながるんじゃないかと思います。そのすべてが、スマホでできてしまうわけだから、スマホファーストでいいんじゃないか、と思うわけです。

プラットフォームが変わっていっても
コンテンツ、アイデア、サービスは
強い

「コミュニティアプリの今後」というテーマをいただいていましたが、まずは、「プラットフォーム」について話した方がいいと思うので、そこから話していきましょう。
「プラットフォーマー」と呼ばれる人たちがいて、昔で言うと「MYSPACE」や「mixi」もそうですね。「魔法のiらんど」は、携帯小説の走りでしたけど当時の勢いはもちろんありません。「Gree」も売上のピークは2012年の11月で、プラットフォーマーとしての事業はダメになっています。ダメになってないのは、「Facebook」や「Ameba」とか、スマホ対応がちゃんとしているところ。そういう意味では、「YouTube」は大丈夫だし、「Twitter」もスマホ対応が早かったのかな。
そんなプラットフォーマーに対して自分たちのアセット(財産)って何かというと、コンテンツ、アイデア、サービスなわけです。これは、どんなプラットフォームが来ようと、どんな強力なキャリアが来ようと絶対に強い。プラットフォームを作るには大きな資金が必要ですし、絶対に飽きられてしまうのでプラットフォーマーは大変だなと、思うんですよね。

じゃあ、プラットフォームとしての「LINE」はどうか。このチャットアプリはなぜヒットしたのか。それは、今までキャリアを超えたものがなかったからです。チャットアプリの登場で、メールはやらなくなったし、電話もかけなくなった。ブラウジングも定額なので、キャリアはこれ以上収入が上がらない。それを奪っていったのが、まさにチャットアプリなんです。でも、「LINE」だって決して安泰じゃないと思います。ゲームは頑張って作っているけど、競走して勝てるコンテンツがやっぱり必要になる。しっかりとクリエーションされた、おもしろいコンテンツは必ず残ることになりますから。もし今後、「LINE」よりすばらしいものが出てきた時は、あっという間にすげ変わるでしょうね。そこがプラットフォームの見極めだと思っています。

コンテンツマーケティングには
必ずオリジナルストーリーが
必要になる

スマホを利用している時間の中で、実は60%がSNSを利用する時間です。例えば、企業さんから、SEO対策をやってくれないかって言われるわけですけど、今、「LINE」や「Facebook」の中でのやり取りは「Google」には一切引っかからない。今まで「Google」対策だけしていれば良かったのに、今はそういうわけにはいかなくなりました。
コンテンツマーケティングをやる背景には、Googleが及ばない領域ができた、ということが挙げられます。流行っているからやろうということじゃなくて、今までどおりSEO対策はして、その基礎がありながらコンテンツマーケティングをやりましょうと。そして「LINE」の中でバズるもの、「Facebook」の中でバズるものをやっていかないといけないですよね。
どこの企業でも、大きい広告代理店さんにお願いして、その代理店さんが、カッコイイ広場を用意して、拡声器を使って「新製品でたよー」と大きな声で叫んでくれていた。昔はこれでよかった。でも、ソーシャルメディアが登場したことで、どこに人が集まっているのかがわからなくなった。1億円のスポットをバン!と打てばよかったものが、小刻みに広告を展開していかなければいけない。そこに、われわれの存在価値があると思うんです。1つのアイデア、コンセプトがあればビジネスになる。ソーシャル時代の基本的な生き方だと言えるかもしれませんね。

TVもあってスマホもあって、現在は、消費者のメディア接触時間が断片化しています。そんなメディアが細分化する時代の中で、1つのコンセプトで大きな反響と効果を得たコンテンツについて話してみましょう。
まずは、保険市場が作った鉄拳のパラパラアニメ「約束」。普段はSEO対策をかなりやっているような保険市場が、この動画を作成したことがスゴイと思いましたけど、実際に保険の取り扱いも上がったという、コンテンツマーケィングとして意味があったわかりやすい例です。あとは、オートウェイの「雪道怖い」。TVなんかでは普通通らないストーリーですが、実際にオートウェイの通販は3倍になったそうです。
私がいいと思うバイラルコンテンツは、他のキャンペーンとは全然関係ないオリジナルストーリーを作っているものです。だから、「YouTube」のためにオリジナルムービーを作ろうとしている人は、時代に追いつこうとしている人だなと思いますし、好奇心から会って話がしたいとも思うんですよ。

5年先のデジタル業界は
どうなっているかわからないけど、
人の心に触れるストーリーは
100年経っても変わらない

5年後のデジタル業界はいったいどうなっているのか? というのが最後の話になるのですが、これは本当に難しい話で結論はわかりません(笑)。その答えは、毎日の中で気付いていくしかないと思っています。
スティーブ・ジョブズは言っていました。「アップルの製品は5年ぐらいで飽きられるかもしれないけど、強いストーリーは飽きられない」。その通りだと思います。強いストーリーを生み出すために、何が必要なのか、これは本当に必要なのかを追求していく必要がある。我々も、やっている仕事に対して、全部じゃなくてもいいですけど意味があるアウトプットを出したい。本当にコンシューマーの立場になって考え、強いストーリーを生み出すことが何より大切だと思いますね。これまでは、持ってないものが欲しい時代でした。しかし今は、自分しか欲しくないものが欲しい、という“3Dプリンター時代の発想”。これをずっと続けていくと、全部小ロットになり、メディアはどんどん細分化され、ユーザーの点と点がバラバラになる。だからこそ、その“タッチポイント”を見つけなければいけません。

私は、7日働いたら7日休みたい人間なんですが(笑)、基本的に街に出て遊びたい。それはなぜかというと、街に出て“バッターボックス”に立ちたいからなんです。ビジネスマンが気付かないことは、意外と街に落ちていることが多いですからね。あと、私は現代アートが大好きなんですけど、街に出てギャラリーがあれば必ず入るようにしています。そこで気になったアーティストがいれば声をかけて、クライアントワークに参加させることもある。私は、マスメディアの仕事をしていますので、より多くの人の心に響くものを作るという仕事をしていますが、アーティストは全く逆。最初は、絵を買ってくれる1人の人を口説ければOKの世界。この真逆の世界を感じることが、これからの時代に必要だなって思っているところもあるんですよ。
これからのデジタル業界は、流れからいったら、結局コンテンツに寄るのではないかと思っています。時代が変わっても変わらない価値観というのは、ファミリーバリューだったり、人間の人生だったり、関わりだったり。人の心に触れるようなストーリーは、100年経ってもきっと変わらないと思っていますね。

  1. photographer : 佐藤 学ぶ(Studio Sugarl)
  2. writer : 三宅 敏行(Re:WORKS)

CONCEPT

THIS TIME'S MEATS MEMBER

  • 古上 正時
  • 高見 龍也
  • 末吉 幸司
  • 川添 繭
  • 渡邉 敦志
  • 山口 芳基
  • 池田 直樹
  • 松村 一兵
  • 東 幸子
  • 森明 充
  • 山路 充
  • 永井 隆純
  • 天雲 陽
  • 湯田 勇樹
  • 野崎 茜
  • 矢田 裕也
  • 鈴木 仁人
  • 南野 彩花
  • 甲斐野 真実
  • 前田 大輔

SPECIAL THANKS

PINEBRROKLYN
PINEBROOKLYN
大阪福島区中之島リバーサイドエリアに位置するレンタルスペース。結婚式の2次会、アートや音楽、展示会などで利用できる。3Fの屋上ガーデンバーでは、薪焼き本格石窯料理とお酒を楽しむこともできる。
  • 大阪市福島区福島1-2-35
  • TELL:06-6225-7098(GardenBarご予約/レンタルお問い合わせ)
  • TELL:06-6225-7097(その他お問い合わせ)
  • MAIL:info@pinebrooklyn.com

RECRUIT INFORMATION

株式会社ファーストブランド 採用コンテンツ
仕事は大手広告代理店、大手クライアントの大規模案件がほとんど。
大手クライアント様のところげ直接お伺いして話す機会が多いので、コミュニケーション能力を特に重視しています。
興味がわいた方、一緒にもっと夢のある会社にしていきましょう!